サル学

受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
  教養 前期 1・2・3・4 2 中道 正之

授業の主題(テーマ)
サルを知り、人を理解する−サルと人の行動発達の比較−

授業の目標(講義概要)
世界には約200種のサル類が生息している。そのサルと人を合わせて表現する言葉が「霊長類」である。霊長類のほとんどの種は、集団を作り、その中で生活をしている。原始的なサルの原猿類から人に最も近い類人猿のチンパンジーやゴリラまでの子どもの成長・発達や母性行動、さらには老化についての理解を進める。そして、サル類と人との類似点、相違点を考え、われわれ自身の一層の理解を目指す。

授業計画
さまざまな姿かたちをしたサルたちの子育て、子ザルの成長・発達、社会行動をビデオやスライドで紹介しながら、適宜、人間の行動発達や社会行動についても紹介する。主に、以下のトピックを授業の中で取り扱う予定である。

・ 子ザルは母ザルに何を求めているのか?
・ 母と子の結びつき
・ 母の子育てスタイル
・ 母の子育てと子の行動スタイル
・ 遊びとは何か?
・ オスとメスの行動発達の違い
・ サルの「知恵」と幼児の「知恵」
・ 社会の中で暮らすこととは?
・ 老化とは?
・ 老いたサルの社会的役割
・ サルと人の間

評価方法
レポートと試験の両方を実施し、高い得点のほうを最終評価の対象とする。出席点は加味しない。

テキスト書名 編・著者名 出版社 価格
使用しない。      

備考
参考図書 :中道正之 著『ニホンザルの母と子』福村出版(1999)。 積極的な姿勢で、授業に臨むことを強く求める。